家づくりの流れ
「木造スケルトンの家」づくりの流れは、建築家が通常行っている住宅設計の流れとほぼ同じです。
違うことは
- 初期プランニングの方法を工夫したこと。
- 住まいに必要な機能と性能をルール化したこと。
- 建築工事費用の概算を出来るだけ早い時期にわかるようにと工夫したこと。
そのために「木造スケルトンの家」づくりとして 設計スタイルを変えました。
現代民家型構法や、森とまちをつなぐ家づくりに ご関心を持たれましたら メールや電話・FAX でお問合せ下さい。
お近くの方は直接に事務所にお越し下さってもかまいません。
住まいづくりは まずは相談からはじまります。
ユニット構成プランニングのためのツール

- 敷地形状に合わせて 「NSUシステム」のプランニングが
簡単にでき 住宅規模をイメージしやすいように
「ユニット」構成によるプランニング手法を考案しました。
- NSU システムの「メインユニット」「サブユニット」を
1/100に縮尺にした「プランニング積み木ツール」
を作成して この「積み木」をさまざまに組み合わせて
「ブロックプラン」で住まいのかたちを 計画していきます。
- ユニットは 広さがわかる「無性格」なものと
キッチンや水回りなどの「標準的用途」をプランした
ものとがあり これを組合せて「室内空間づくり」をします。
- 組合せ方に「ルール」はありますが 組合せの
バリエーションは 無数です。
- この「プランニング積み木ツール」を使えば 住まい手ご自身が
簡単に 我が家のプランニングをすることができます。
新しい「木の家」計画・構想手法
- くらし方、敷地条件、ご予算、などのご要望をお聞きしながら、
「プランニング積み木ツール」を用いた「ブロックプラン」により
木造スケルトンの構想づくりをサポートします。
- この段階で、およその住まいの広さ・規模、階の構成、住まいのかたちの
大枠が見えてきます。
- ここまでの 構想づくりサポートは 相談の範囲内です。
^この段階で さらに「木造スケルトンの家づくり」を進めるか やめるかをご判断ください。
プランニング積み木ツールによるブロックプラン事例

- 「ブロックプラン」でつくられた大枠の構想後に
もう少し暮らし方を打ち合わせて これをまとめた
ファーストプラン(最初の計画図)を作成して
欲しいとの ご要望もあります。
- その場合は ファーストプランまでの
費用を「一律10万円」で作成しています。
この費用は、引続き「設計監理業務契約」
に至った時には 設計業務費用の一部とみなし
同額が契約費用から差し引かれます。
- この方式は ある程度計画がまとまらないと、その建築家に本当に
この先を任せて良いのかがわからないとの 住まい手側の不安と
住まい手それぞれにふさわしい初期計画を作成するには
ある程度の実務時間が必要であり そのために費用(報酬料・人件費)
もかかりため 建築の専門家としての 実務を評価してほしい建築家側の思い
とを両立させるたために 設けた方法です。
住まいのかたちの大枠が決まり、「木造スケルトンの家」の設計を依頼しようとなりましたら まず設計監理契約を結びます。
- 基本的な契約内容は
- 「木造スケルトン」部の仕様設定業務。
- 「インフィル」部の暮らし方に合わせた細目の仕様設計業務。
- 建築を行うための法的手続きの確認申請業務。
- 工事時に設計どおりに施工がされているかを確認・点検する監理業務。
- 「木造スケルトンの家」の設計監理業務費用。
- 建物面積 50㎡(約15坪)以下 概算工事費用の12%
- 建物面積 100㎡(約30坪)以下 概算工事費用の10%
- 建物面積 150㎡(約45坪)以下 概算工事費用の 8%
を目安とし 設計の難易度に応じて決めていきます。
- 設計監理の業務費用比率は 設計業務:70% 監理業務:30% としています。
暮らしのあり方をまとめ 住まいの形を決めていくステップです 『基本設計』
- このステップは 住まい手と建築家が 打合わせをしながら 設計を進めていく
家づくりのプロセスの中でとても大切な段階です.
木造スケルトンの設計
- 住まいの規模を決める。
- 「敷地デザイン」のプランニング。
「ブロックプラン」にもとづき住まいの位置を決めていく
要望に応じてエクステリアデザイン・植栽計画をプランニング。 - ボーリング専門業者に依頼し 地盤の強さを調べます。
- 「日程計画」「予算・資金計画」をこの段階で検討します。
- 「敷地デザイン」のプランニング。
- 「森からはじまる家づくり物語」の利用
- 「ブロックプラン」で使用する「ユニット」の量がつかめたら
森側に建築主が構造用木材を「仮発注」します。
詳しくは
- 「ブロックプラン」で使用する「ユニット」の量がつかめたら
- 住まいの性能を決める。
- 安心して暮す住まいに必要な建物性能を設定する。
- 快適に暮す住まいに必要な居住性能・外部環境性能を設計する。
- 住まいの外観を決める。
- 標準化されている仕様から選択や組合わせで外観をデザインする。
- 木造スケルトン部の概算費用算定
- 建物の規模とスケルトンの仕様がある程度定まった段階で
おおよそのスケルトン工事費用を算出します。
この段階で予算との調整を行い規模や仕様の見直しができます。
- 建物の規模とスケルトンの仕様がある程度定まった段階で
インフィルの設計
- 居住空間を設計
- 室内プランニング
- 居住環境の設計
- 室内空気質環境の設定
- 室内温熱環境の設定
- 設備環境の設計
- 住宅設備
- 環境設備
- インフィル部の概算費用の算定
- インフィル部の概算費用を提示します。
この段階で予算との調整を行い 仕様の見直しができます。
- インフィル部の概算費用を提示します。
- なお 概算費用は予算との調整を行う目的のもので
巾のある費用の算定となります。
工事費用の確定は 施工者からの見積金額となります。
ステップ-1で決めてきたことにもとずいて 建築家が詳細設計をするステップです。
詳細な図面の作成 『実施設計』。
- 決められた住まいの形や仕様を 工事施工者に伝えるための
伝達手段となる「実施設計図」を作ります。- この段階は住まい手との細やかな打合せはありません。
- 実施設計の進行に応じて 設計内容の再確認の打合せを行います。
この打合せで 設計内容の微調整をしていきます。
- この段階で工事を依頼する施工者を選定して決めていきます。
- 施工者選定に制限は設けていませんが 「NSU現代民家型構法」の
システム内容が理解でき 施工できる能力を持った施工者が望ましいです。 - 「木造スケルトンの家」としてチームをつくっている施工者を紹介することもできます。
- 施工者選定に制限は設けていませんが 「NSU現代民家型構法」の
- 設計図の最終確認
- 実施設計図にもとづき説明を受けて設計内容の最終確認を行います。
これで設計は完了します。
- 実施設計図にもとづき説明を受けて設計内容の最終確認を行います。
住まい手が行う 施工者への工事依頼のアドバイスをしたり 工事が設計どうりに行われているかを点検していきます。
住まい手が行う工事準備(建築家がサポートします)
- 設計図に基づき 選定されている 施工者に工事金額の見積を依頼します。
(建築家が代理で行うこともあります)
- 施工者から提出された見積金額を検討し 工事費を確定します。
- 確定された金額で施工者と「工事請負契約」を締結します。
いよいよ工事が始ります 「工事期間」
- 工事期間中の建築行事
- 地鎮祭
工事の始りに安全を祈願する行事です。 - 棟上げ式
「建て前」ともよばれ 構造体が組上げられて 家の骨格が現れます。
家づくりの 一つの節目として これをお祝いする行事です。 - 竣工式
工事が完了したことを お祝いする行事です。
最近はあまり行われていませんが
住まい手が身近な方を招き 住まいをご披露することもあります。
- 地鎮祭
- 建築家は「監理者」として。
- 定期的に工事現場で工事の進行や点検をおこないます。
- 住まい手と定期的に工事現場で進捗と現場状況の説明打合せを行います。
- 法的な手続きにもとづく「検査」に立ち会います。
「竣工」 工事の完了
- 家づくりが完了して 引渡しされます。
- 「建築主」として最終の点検確認をして下さい。
- 施工者から「完成引渡書」と「鍵」を受け取り 引渡しが完了です。